ここ2週間は演出している話数のマーキング用のレイアウトチェックとオールラッシュ、打ち合わせなど仕事が山積でへとへとに疲れた。
なんとかマーキングは終わったので、レイアウトを仮チェックのままにしているものなどを出し切れば一息つける、はずだったのだが他話数の手伝いをしなければいけなくなった。
気分的には、大変なところは過ぎたのでよし。
紙媒体のレイアウトをデジタルでチェックするのは、とても手間だ。
タイムシートを直すにしても、紙で書かれたタイムシートをスキャンした画像データでは鉛筆で書かれた絵のタイミングと何秒何コマなど表す印刷されたフレームが一緒くたに画像になってしまっているので鉛筆のデータだけ消したい場合も、フレームごとごそっと消えてしまう。
逆にデータで書かれたタイムシートを紙に印刷しなおした場合も、タイミングのデータだけ消すことはできないので直したいときは全部書き直す羽目になる。
いずれは紙は基本的に使われなくなくなるだろうが、この混交した状況はあと数年変わらないと思われるので少し気が滅入る。
もともと効率化とは程遠い様な仕事だが、すべてデジタル化してしまえば色んな部署で省力化出来ることが少し増えるはず。
voilの若いアニメーターたちは全員デジタル作画。
比較的みんな、しっかりとした絵と動きを描いていて感心した。
良い人だけを採用するというのは、なかなか難しいので社内の育成がうまくいっているのだろうと思う。
昔は、よほどのスタジオでなければ新人は結構画力の差が激しい印象だった。
もともとの粒が揃っているということもあるのだろうか。
ネットでうまい絵を見られる機会は圧倒的に増大していて、その影響があるような話は時々聞くけれど。
演出の方はどうなんだろう。
最近、ほとんどテレビアニメは見ていないので演出の技量のアベレージみたいなものが全くわからない。
自分の仕事の中で出会う人は、まあ大体普通というか年齢やキャリア相応の力量や悩みを抱えているといった印象。
制作からは演出の技量が落ちているような話はよく聞くのだが、明確に自分で実感してはいない。ベテランたちが体力的に辛くなってきているのは実感している…。
金曜はアイカツ×プリパラの初日で19時の回の上映後の舞台挨拶に呼ばれて見てきた。
女の子のファンがちゃんと来ていて楽しんでいた様子だったのが印象的。
通路を挟んだ隣に座っていた子は上映後に目元を拭っていた。
舞台挨拶の中で両方の作品見ていたかの問いかけに結構手を上げている人がいて、意外な驚きがあった。
少し裏に挨拶に行き、下地紫野嬢がいつになくテンションが高めで何だかありがたい気分を味わう。もう作品が終わって10年近く経っているのだ。
映画はステージてんこ盛りで、ファンなら誰でも楽しめるだろう。
舞台挨拶は結構な回数やる様で、監督の大川くんは毎度の様に引っ張り出されるので、これでだいぶ慣れるだろう。
初日はやはり若干緊張気味だったと思う。
自分の時のことを思い出す。
あまり自分ではわからなかったが、ずいぶん緊張していたと思う。
呑んで帰りたかったが、最近酒が残るのでそのまま帰宅した。