2週間ほど仕事に忙殺されていたが、何とか抜けて少し息をつけた。
雨続きだったが2、3日晴れそう。
「叛逆のサウンドトラック」を見た。
面白い…のだが面白いと軽薄に感想をのべるには重い話でコンゴ民主共和国がベルギーから独立するときの初代首相パトリス・ルムンバが選出されるあたりから暗殺されるまでの時期を様々な映像を繋いで描いている。
コンゴはコンゴ共和国とコンゴ民主共和国があり、映画はコンゴ民主共和国の話だ。
第一次世界大戦ではゴムが第2次大戦ではウランの鉱山が重要な資源として米・西欧が覇権を握り続けようとした場所で今も混乱は続いている。
様々な映像の3分の1くらいはジャズにまつわるものだ。
そして映画全体が主にジャズの名曲に乗って綴られる音楽映画になっている。
編集が非常に巧みでビジュアルもブルーノートのジャケットに似せたタイポをふんだんに使い洒落ている。
政治の重さとジャズ映画としての興奮が混じり合って見終わった後は何とも言えない気分を味わった。不思議な映画だ。
1回見ただけでは単純に出来事を理解するだけでも少し難しいし一体何を見せられたんだか判らない。
今話題のネルソンさん、のように戦争映画という側面も持っているけれど解りやすい戦争映画では無い。
パンフレットは中村隆之、菊地成孔の解説がのっていて副読本として良い。
まだ読んでいる途中だけれど、中村隆之氏の「ブラック・カルチャー 大西洋を旅する声と音」も映画への理解が深めてくれる。
映画の中では非常に愛嬌のあるキャラクターとして描かれているニキータ・フルシチョフがアジア・アフリカの連帯を後押しして国連の米・西欧偏重を非難していたということも全く知らなかったし、ジャズやMomaなどをCIAが利用していたということも知らなかった。
しかし、そういう政治の話ではない何かを語っているようにも見える、不思議な映画だった。
パンフでもドミューンでも菊地成孔は一貫して映画の尺を3時間だと言っているが、実際は2時間半ほどで、時間を錯覚させる何かかがあるのかもしれない。
