最終回【2026年07月02日】

プリプロ(脚本造りなど、実際の映像制作に入る準備段階)から数えると2年半くらいレプリカに関わっていたわけで、頭の方は他の仕事も被っていたと思うけど、ほぼみっちりレプリカを作っていたせいか、終わったという実感が実は無い。

あと半年くらいは余韻が抜けない気がする。
単に疲れが抜けてないだけ…かもしれない。

意図せずなのだが自分らしさが出た作品になった。

絵コンテは4話分担当、演出もラスト2本を担当(12話は引き継ぎだったのだが)音響監督も兼任ということで、若干ふらふらになりながらも何とか走り切れてホッとしている。

スタジオはまだ若く、安定していないがやる気に満ちていて、おじさんが付いていくには少々きつかったけど、刺激と清々しさがあった。

とくに9話の飯田悠一郎くんは、私などとても真似できない恐るべき勤勉さを発揮していて、まだこういう人がいるのかという感動を覚えた。


作品への自分の興味としてはグリーフ(悲嘆)の部分にあった。
青春の嬉し恥ずかしや可愛い部分については、自分では判断つかずなるべく原作の描写に沿ったつもりだったのだが、上手くいっただろうか。

素直の物語をもう少し描ければ良かったなと思いはするが物語で使える時間は限られているので致し方ない。

諸星すみれちゃん(ちゃんと呼ぶのが憚られる立派な大人だけれど、もう一生すーちゃんと呼んでしまうと思う)と仕事が出来たのも大変感慨深かい。

音響監督の仕事はいい経験になった。
果たして私の演出はどうだったのか、諸星、高田の両氏に聞いてみたが分かりやすかったですよーと優しい言葉をいただいた。
社交辞令であってもホッとしている。

もちろん2人は新人音響監督の安心の要であった。

鈴木崚汰くんも素晴らしく、私の説明を真摯に聞いて考えてくれた。


音楽ラインを自分で引けたのが凄く楽しかった。
かなり長めに音楽は使ったので、本編で聴けない部分は比較的少ないと思う。

発注の時の想定も初めてにしては、及第点だろうか。
はらさんの音楽が良かったのでなるべく編集せずに使いたいと思っていたものの映像の尺が上手く合わせられなかった箇所もある。
逆にぴったりはまったところも。

テレビシリーズは駆け足になりがちなので塩梅は難しい。

もう一回くらいは音響監督をやってみたいかな。


さて、これでしばらく監督業は休憩になりそう。

ゆっくり出来るかは微妙なのだが…。

多少の時間はあるはず。

放送開始【2026年04月12日】

レプリカだって、恋をする。の放送が始まった。

2025年の1月に木の実マスターが放送だったので1年ぶりくらいに担当作品が放送になったのだが、もっと間が空いてる様な感覚になってるのは何故だろう。
制作はプリプロから丸2年かかってるから、そのせいなのか。

基本原作通りに作ってあるが、少しキャラ解釈のアレンジが入っている。

シンプルな仕掛けながら、存在不安、喪失、ジェンダーなどのテーマをひっかけて描いているのが面白かったので引き受けた。

町屋良平の生きる演技は世界自体を舞台(演技の場所)に見立てて人生が侵食し合い果ては殺人にまで発展する。赤の他人の人生が乗り移ってくる描写はレプリカと似たものを感じる。
レプ恋はストレートに自分が2人に分裂し、レプリカはいつ消されるかわからない存在不安を抱え、人間は生き続けなければならないことに苦悩するという対比が面白い。

自分がラノベ的な小説で一番読んだ小説家は夢枕獏だろうか。

田中芳樹、栗本薫、平井和正、SFっぽいものが多かった。

火浦功、藤井青銅、氷室冴子…と読んで覚えてるのはこのくらいか。

谷甲州とかもラノベ的レーベルで書いてた。
筒井康隆なども当時はラノベ的な括りで捉えられていたのかも。

今はラノベも売り上げは苦労しているみたいだ。

文字で読む物語は、自分で勝手に妄想できて良い。
長い話も小説でないとなかなか創作は難しい。

アニメが売り上げに貢献できると良いのだが…。


今回は成り行きで音響監督も引き受けた。
役者は諸星すみれをはじめ、上手な人ばかりだったので助けられた。

音楽を自分で貼れたのは非常に楽しかったし、学ぶことがあった。

思いの外、自分の色が出た作品になったと思う。

私のコンテで担当の若い演出が頑張った9話が出色の出来なので、そこまで追っかけてくれると嬉しい。

そこまで見たら最後まで見たくなると思うし。

2ショット【2026年03月30日】

JAniCAの仕事と制作の追い込みが重なり、尋常でなく忙しかった3月。

一瞬の息継ぎ。

前の投稿が3月頭だったので3週間ぶり。
数日前、某作品の打ち上げもあったり。

TAAFの授賞式の打ち上げで安彦良和さんと写真を撮ってもらったのはちょっとしたご褒美だった。サインをしたり写真を撮られたりひっきりになしに話しかけられたり安彦さんのアイドルぶりを遠巻きに見つめていたが、最後の方でちょいと話しかけるチャンスを見つけたので…つい押しかけてしまった。

3月22日は原作者・榛名丼さんとトークショーをしに静岡まで行った。
用宗をのんびり散策できた。

気候がだいぶあたたかくなり地上部が無くなっていた植物も芽吹き始めた。
いちじくの植え替えもやらないとまずい。
園芸店に春の植物が溢れているはずで物色しに行きたい。
新しいオステオスペルマムと去年枯らした紫のオダマキとか。

夏に咲くものだとエキナセア。何度かチャレンジしているが、ことごとく失敗している。
同じく失敗続きのチョコレートコスモスも。
日陰用の宿根草もほしい。
花が咲くものはなかなか無いと思うのでリーフの綺麗なものが良い。

昨今の夏は植物にとっても非常に厳しいので上手く育つかは半分運。
PWの植物は暑さに強いものが多いけど、どうも私とは相性が悪いのか今ひとつうまく育てられない。

あんまり沢山買っても置き場所はないのだが、その季節にしか手に入らないものも多いので年に一度のチャレンジの機会を逸するのは惜しい。

夏に咲くものは、ひとつヘリアンサス・レモンクイーンが芽吹いて生き残っている。
シルフィウム・モーリーもあるが、去年は咲かず。今年はどうだろう。

寄せ植えの金魚草やストックも元気なので春はそれになりに色々咲いていそう。
枯らす率は徐々に減っている気がするので園芸の腕前と、植物選びが少し上達したのだと思う。

年末に黒猫が逝ってしまって間が立たずだが、隻眼で白い長毛のアメリカンカールがやってきた。
ブリーダーが放棄した子らしい。
どうもそういう子は沢山いる様で、残酷なものである。
おととし亡くなった老猫が長毛の白いアメリカンカールだったので空目する。
新入りは最近少し慣れてきた様でくつろいでいる。
残っている目も緑内障らしく、いつまで持つのかはわからない。
毎日、緑内障用の目薬をささなければいけない。
黒猫は癌であっという間に逝ってしまったので少し不安ではある。

のんびり読んでいた東浩紀の「平和と愚かさについて」を読了。
考えすぎればストーカーのように世界が狭くなるという話なのかもしれない。
ポケモンセンターでの惨事はせつない。

アニメは自分の外の世界を信じる縁(よすが)になりえるが、全ての人間に機能するわけでない。

4月7日からもう「レプリカだって、恋をする。」の放映が始まる。
誰かの縁となりえるだろうか。

PVが出た【2025年11月16日】

今週は久しぶりにお酒を飲んで、久しぶりだからと言うわけでも無く多分料理が美味しすぎたせいで飲みすぎた。

前菜は盛り合わせだったので記憶が曖昧。

ヤマメは柔らかくて頭から尻まで食べられた。

パスタも忘れた。

肉は山羊、全くクセがなくて柔らかい。

まだ行けると、うっかり追加した白トリュフのオムレツは美味しすぎ、すっかり平らげワインを継ぎ足してもらったのがダメ押しだったかもしれない。

更にデザートを頼みデザートワインも頼んでしまった。

マスカットのワインが香りも味も好みだった。マスカットだから重い感じなのかと思いきやそんなことはなく、スッキリしつつ燻ぶした感じと果実味と酸味がいい感じに混ざって渋い。

レプリカだって、恋をするの新しいPVが出た。

どの程度ネタバレするか、というのは宣伝の考え方が分かるので面白い。

結構ネタバレしても大丈夫だと言う話をしたが、途中で見たものより少し抑え気味になってた気がする。

原作ものは、そもそも原作を見れば全てわかってしまうので、お話的なネタバレを抑えすぎてもあまり意味はない。

見たくなってもらう、ということが肝心。

原作を好きな人は大体見てくれるので、どちらかと言うとアニメで初めて触れる観客向けの塩梅になると思う。

何が作品の売りなのか、どう言う人に見てもらいたいのか。

宣伝から見えてくるので面白い。