午前中に黒猫のむぎを病院に連れて行った。
老人の多頭飼育崩壊の現場にいた保護猫で春に貰い受けた。
とてつもなく人懐こくて、昨年の末に亡くした老猫の悲しみが少し癒された。
咳をするのと瞼が垂れ下がっていたが、投薬でだいぶ改善されていたし、食事もよく食べた。
寒くなってきてから調子が悪そうなのは察していたが、朝に食事もおやつも食べなかったので、さすがにおかしいと思った。
体重もここしばらくで激減していた。
他の猫が食べているダイエットフードの影響かと思っていたが、最近明らかにやせすぎな様子だったので警戒はしていた。
呼吸器系の調子がもともと悪かったので、そちらばかり気にしていた。
検査してみようという先生の勧めで預けたところ即連絡があり、肝臓が腫瘍で肥大しているとのことだった。
概ね癌であろうという見立て。
大きな病院での検査・治療もあるが、年末で時期が微妙なのと腹のかなりの部分を占めているほどに大きくなっているので、治療は難しいだろうと言われた。
もう少し早く気づいてやれれば何とかなったのか、どうにもならなかったのか。
悲しくてやりきれない。
夫婦でしばらく泣いていた。
これから楽しい猫生をと思っていた。
世界は理不尽なものだ。
正月持ってくれるかわからない。
看取るまでは、なるべくそばにいようと思う。
