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やっと2022年が収まってきたかなぁ

年明けから始まったアイカツ!10th STORYの上映も終盤戦に差し掛かっている。

沢山の方が観てくれて感謝しかない。

なかでも子供の頃に見てくれていた女の子たちが見にきてくれたのは非常に嬉しい。

高校生や大学生になった当時の視聴者に響く様な作品にしようという主旨で作られた作品なので、まさに見てほしい人が見てくれたということだ。

昔のスタッフが見てくれて感想を直接くれたりSNSに書き込んでくれたのもありがたかった。

ずっと準備をしてきたスタッフの苦労も報われたんじゃないかと思う。

ミュージックフェスタも最後は滑り込みで声出し可能になってファンの皆んなも喜んでくれたいた様だし、我々も楽しかった。

やはりファンの笑顔は我々の苦労を存分に癒してくれる。

10年越しの新作で後日談を描くというのは、見たくないという人もいたのではなかろうか。

何を描くか、ということについては殆ど私と加藤さんに任されたのであるが、私の方では具体的なアイデアはなく、ただ当時7〜9歳だったアイカツ!の視聴者として想定されていた、そして視聴率などみるに実際に見ていてくれていたであろう女の子たちの背中を押せる様な作品にしようという事だけは皆一致していた。

かくして、インタビューやら舞台挨拶やらで話した様に卒業と大人になるということがテーマになった。

後日談の中身はともかく当時見ていた若い人たちに響いてくれるといいなということだけ考えていた。

響くも何も、当時の子供たちが見にきてくれるのかな?という心配もあったが、それも十分に裏切られた。

私は大人について偉そうに語れる様な人間ではないけど、大人になるのは大変だが楽しい事だと思う。概ねは。

鍋をつついて酒を飲むのもまた大人ならではの楽しみ…酒なんか飲めなくても楽しいことは色々あるね。

これが大人なのである、などという形はないのだし、それを良くも悪くも自分で決められるのが大人になるということなのだから。

とにかく大人になるのも悪くないね、と若い人たちが思ってくれたら嬉しい。

歳をとるのも良いもんです。

そして繰り返しになるけど、私が思っていたよりずっと沢山の方に映画を観て貰えて本当に嬉しい。

去年はテレビシリーズ2本にアイカツ!の映画が動いていたため、べらぼうに忙しかった。

年が明けても舞台挨拶だとか映画にまつわるイベントと小さな仕事なんかで、なかなか落ち着かなかったがやっと一息つけそう。

つい先日は同期の演出家の作品の仕事を終わらせた。何とは言えないけど、制作は発表になってる作品だからしばらくしたら観られるのかな?いや、最近は放送まで時間がかかるので、まだ結構先なのかも。

まあ、今年は誰かの手伝いでのんびりと過ごすことになりそう。

作品を作っていると色んな方のお世話になるのだが、なかなか恩返しの機会もないので返せる時には返したい。

しかしタイミングがなかなか合わず、最近は不義理ばかり。

借りたら返すがアニメ業界の仕事人の渡世というものだったのだが、借りるも返すも難しい時代になってしまった。

借りずに済めば良いのだが借りたくても借りられぬ人手不足。

発表されてなくても水面下で動いてる作品が沢山あるので、さもありなん。

さて、今年私はは人に手を貸せそうな気はするものの、なるべく楽しい作品に手を貸したい。

仕事との出会いは偶然なので、面白そうな仕事に出会えることを祈るばかりだ。

のんびり温泉に浸かったり、本読んだり、映画見たり、音楽聴いたり、やりたいことは色々あるので仕事はほどほどに…てな訳にはなかなかいかないか。

大人は大変……あら?

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