プリプロ(脚本造りなど、実際の映像制作に入る準備段階)から数えると2年半くらいレプリカに関わっていたわけで、頭の方は他の仕事も被っていたと思うけど、ほぼみっちりレプリカを作っていたせいか、終わったという実感が実は無い。
あと半年くらいは余韻が抜けない気がする。
単に疲れが抜けてないだけ…かもしれない。
意図せずなのだが自分らしさが出た作品になった。
絵コンテは4話分担当、演出もラスト2本を担当(12話は引き継ぎだったのだが)音響監督も兼任ということで、若干ふらふらになりながらも何とか走り切れてホッとしている。
スタジオはまだ若く、安定していないがやる気に満ちていて、おじさんが付いていくには少々きつかったけど、刺激と清々しさがあった。
とくに9話の飯田悠一郎くんは、私などとても真似できない恐るべき勤勉さを発揮していて、まだこういう人がいるのかという感動を覚えた。
作品への自分の興味としてはグリーフ(悲嘆)の部分にあった。
青春の嬉し恥ずかしや可愛い部分については、自分では判断つかずなるべく原作の描写に沿ったつもりだったのだが、上手くいっただろうか。
素直の物語をもう少し描ければ良かったなと思いはするが物語で使える時間は限られているので致し方ない。
諸星すみれちゃん(ちゃんと呼ぶのが憚られる立派な大人だけれど、もう一生すーちゃんと呼んでしまうと思う)と仕事が出来たのも大変感慨深かい。
音響監督の仕事はいい経験になった。
果たして私の演出はどうだったのか、諸星、高田の両氏に聞いてみたが分かりやすかったですよーと優しい言葉をいただいた。
社交辞令であってもホッとしている。
もちろん2人は新人音響監督の安心の要であった。
鈴木崚汰くんも素晴らしく、私の説明を真摯に聞いて考えてくれた。
音楽ラインを自分で引けたのが凄く楽しかった。
かなり長めに音楽は使ったので、本編で聴けない部分は比較的少ないと思う。
発注の時の想定も初めてにしては、及第点だろうか。
はらさんの音楽が良かったのでなるべく編集せずに使いたいと思っていたものの映像の尺が上手く合わせられなかった箇所もある。
逆にぴったりはまったところも。
テレビシリーズは駆け足になりがちなので塩梅は難しい。
もう一回くらいは音響監督をやってみたいかな。
さて、これでしばらく監督業は休憩になりそう。
ゆっくり出来るかは微妙なのだが…。
多少の時間はあるはず。
