4月1日は「おとなりに銀河」の1、2話先行試写会があり、覗きに行った。
一般の方向けの試写だったので当然お客さんの反応が見たくて行ったのだが席は最前列だったので、あんまり分からず。しかし上映後は拍手をいただいたので、まあ概ね好評価であったと解釈させていただきました。
私の隣には原作者の雨隠ギドさんと旭プロダクションの河内山P。ギドさんとは最終話のアフレコ以来の再会かと思う。
もののがたり、おとなりに銀河と原作ものを監督として担当するのは初めてだったが、快適に仕事をさせてもらった。おとなりに銀河は実写ドラマも同時期の放映となり、比べて見ていると技法の違いや尺のフォーマットの違いで原作のアレンジの仕方が違っているのがとても面白い。
アイカツプラネット!で実写の現場を見せてもらったので違いが分かりやすく感じられて楽しい。
偶然だけれど実写の方にアイカツプラネットでディレクターとして入ってくれていた國領くんが参加していて、そこも楽しみなのです。
まさか同じ原作で仕事しているとはね…とお互いびっくり。
あちらは15分枠で帯なのでアニメの方がゆっくり展開することになる。
最近読んだ本
「会話の科学 あなたはなぜ「え?」と言ってしまうのか」ニック・エンフィールド
これは思っていたより面白かった。
会話は言語だけで成立しているのでは無いうような研究を一般向けに解説したもの。言語学だとあまり大きく扱われてこなかったような分野の研究が最近進んできたらしい。我々は虚構の会話をたくさん作るのだが虚構をそれらしく聞こえるようにするという技術は経験的な感覚に頼ることが多い。
こういう研究を読むと自分達の感覚は、ある程度間違ってなかったという確信が得られるし、創作にある程度客観的な根拠を持って迷わず作れる。
基本的には英語の会話ついての研究が軸なのだが、会話は言語関係ない構造があるという辺りが面白い。
とはいえ、まだまだ研究は始まったばかりという雰囲気なのでこれからに期待したいのと、参考文献をもう少し読んでみたいという気になった。
「語り芸パースペクティブ」玉川奈々福 編著
これはしばらく前に出た本なのだけれど、とても面白かった。
日本には様々な語り芸が有るのだけれど、その分野の重鎮たちを呼んで実演とその芸について語ってもらった講演記録。
講談だ落語だ文楽だ歌舞伎だと私もほとんどまともに見ていないのだが、自分のやっていることも語り芸の一種と言える気がするし日本の伝統の影響は無意識の中に必ずあると思う。
自分のやっていることのルーツを探りたいというような事で伝統芸能、特に語り芸には今大変興味がある。
この本は芸能のつながりの一端を垣間見せてくれてとても良い。
今更だが古典を勉強してみようと思わされる一冊だった。